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旅のコーディネーター

従来の観光との違いは?今、注目を集めるニューツーリズムを紹介!

みなさんは、旅行のカタチが少しずつ変わっていることにお気づきでしょうか?

近年、「〇〇ツーリズム」と呼ばれる具体的なテーマや目的を定めた旅行が注目を集めています。この記事では、〇〇ツーリズムにはどのような種類があるのか、また従来の観光の姿とどのように違うのかを解説します。

参加してみたい旅行のカタチが見つかるかもしれません。

 

ツーリズムの種類

「ツーリズム」は日本語で「観光旅行」「観光事業」を意味します。楽しみを目的とする旅行から、テーマに基づいた旅行まで全てまとめてツーリズムと呼びます。近年は、このツーリズムに目的や体験、学びといった付加価値を加えたプランが注目を集めています。

これらを〇〇ツーリズムと呼び、〇〇には具体的な目的や体験の内容が入ります。

 

「〇〇ツーリズム」が現れた理由

〇〇ツーリズムは、観光産業の発展と共に生まれました。旅行に新たな価値を生み出して差別化を図ろうという旅行業界の戦略と、旅行者の旅の仕方の多様化により誕生した観光のスタイルです。

 

「マスツーリズム」も大きな理由のひとつ

上で紹介した理由の他に、〇〇ツーリズムが注目されるようになった背景の大きな理由に「マスツーリズム」が挙げられます。

マスツーリズム(観光の大衆化)とは、かつて富裕層のみが対象だった旅行が、第二次世界大戦後の経済発展により一般層にも広がったことを意味します。旅行がより身近なものになり人々に楽しみを生み出した一方で、下のようなさまざまな問題を引き起こしました。

  • 開拓による自然破壊
  • ゴミ問題
  • 騒音問題
  • 環境汚染

これらが深刻化したことを理由に、環境に配慮して旅行をする「グリーンツーリズム」や「サステナブルツーリズム」が叫ばれるようになったのです。これらのツーリズムについてはこの記事の中で紹介します。

 

これまでの観光や旅行との違い

これまでの観光は、新たな土地を訪れてその地域の建物や有名スポットを「巡り」「観る」ことが大きな目的でした。一方で新たに登場した〇〇ツーリズムには、具体的な体験を目的としています。

それでは、〇〇ツーリズムの〇〇にはどのような体験が入るのでしょうか。

 

人気のある〇〇ツーリズム7選

ここでは、人気のある〇〇ツーリズムを7選紹介します。

 

エコツーリズム

 

「エコツーリズム」は、自然環境や歴史文化を旅行者が体験し学ぶことで、その地域の環境を保全していく観光の在り方です。環境はエコーツーリズムを

”自然(歴史文化)の体験・学習型観光”

と定義しています。 エコツアーが代表的な例で、実際にエコツーリズムを重視するツアーでは、環境を守るために厳しいルールを定着させる取り組みを実施していることがあります。

 

グリーンツーリズム

 

グリーンツーリズムの定義は国によって若干異なりますが、日本の農林水産は下のように定義しています。

”緑豊かな農村地域において、その自然、文化、人々との交流を楽しむ、滞在型の余暇活動”

つまり、旅行者が農村や漁村地域を訪れ、その土地で自然に触れ、地域の人々と交流を深めることを目的とした旅行のことです。普段都会で生活をしている人が、自然や地元の人々と接することで新しい価値や生き方を体験することができます。

エコツーリズムとの違いは、エコツーリズムが学びと環境保全に焦点を当てている一方、グリーンツーリズムは旅行者の体験を重視しています。

 

ヘルスツーリズム

 

健康回復や健康増進を目的とした「ヘルスツーリズム」。非日常の中で健康的な行動を意識することで、旅行後も健康的な日常生活を過ごせるようになることを目指しています。

決して治療を受けに旅行に出る訳ではなく、ランニングやヨガ、栄養価の高い食事を通してストレスを解消し、心身ともにリフレッシュすることを意味します。また、温泉療法や森林療法、海洋療法などもヘルツーリズムに含まれます。

 

スローツーリズム

 

「スローツーリズム」は、観光名所を駆け足で通り過ぎていく旅行とは異なる、ゆっくりと個人のペースでいく旅を意味します。長期休暇を毎年2週間〜3週間ほど取るのが一般的なヨーロッパ各国では、このスローツーリズムが浸透しています。

予定を詰め込みすぎず、のんびり旅行先で時間を過ごすことで、その地域の魅力をより深く認識できるのがスローツーリズムの魅力です。

 

スポーツツーリズム

 

「スポーツツーリズム」で人気なのが、スキーやマウンテンバイクを目的に旅行に出かける旅です。国内では長野県の白馬や、北海道のニセコなどが例に挙げられます。

海外へスポーツを目的に渡航する旅行も、スポーツツーリズムに含まれます。

 

インダストリアルツーリズム

 

産業跡地を訪れたり、産業技術を見て体験することを目的とした「インダストリアルツーリズム」。トヨタをはじめとするものづくり企業が多数点在する日本は、このインダストリアルツーリズムを求め、海外から訪れる観光客も少なくありません。

また、小中学生が修学旅行の際に訪れる工場見学などもインダストリアルツーリズムの一部と言えるでしょう。

 

これから注目されるニューツーリズムの紹介

上の章で紹介したような新しく登場した〇〇ツーリズムを、総称して「ニューツーリズム」や「オールタナティブツーリズム」と呼びます。

既に人気を集めているニューツーリズムの他に、今後注目されると予想されるツーリズムが2種類あります。

 

サステナブルツーリズム

 

「サステナブルツーリズム」のエコツーリズムやグリーンツーリズムとの大きな違いは、焦点の先です。エコツーリズムやグリーンツーリズムは、あくまで旅行者が自然に触れて楽しんだり学んだりすることをテーマにした旅行の形態です。一方、サステナブルツーリズムは地球環境や社会環境を守ることを目的としています。

環境破壊や世界の人口増加が進む中、持続可能な観光の形が求められます。ここ数年でSDGsといった言葉が注目を集める中、今後サステナブルツーリズムが注目されていくことが予想されます。

 

メディカルツーリズム

 

「メディカルツーリズム」は、医療を受けるために海外へ渡航することを意味します。特に後進国から先進国へ最先端の医療を求めて渡航する旅行者が多いです。医療を受けるために長期で滞在することもあり、本人や一緒に滞在する親族が観光に出回ることからも観光業へ恩恵をもたらすと注目を集めています

 

【まとめ】ご自身にピッタリの旅を

〇〇ツーリズムは、+αの体験や価値を生み出すことができる旅行の形です。もちろんご自身の旅を素敵にすることは大前提ですが、地球環境や旅行先の地域にメリットをもたらすことができれば、旅がさらに素敵なものになりますよね。

今回ご紹介したように、〇〇ツーリズムの種類は多岐にわたります。ご自身のスタイルに合ったものを選び、より充実した旅に出かけましょう。

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この記事を書いた人

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旅が三度のご飯より好き。そんな旅の職人が、海外・国内の個人団体旅行など、お客さまのご希望をお聞きしながらもプロとしてのエッセンスを加えての旅づくりを提案致します。
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