今なぜミャンマーか?

- Why Myanmar Now? -

今なぜミャンマーか?

- Why Myanmar Now? -
ミャンマー駐在経験者 小宮山剛
が語る、ミャンマーへのこだわり

今、なぜミャンマーか?

さまざまな国に行かれた方も、まだ海外旅行は初心者の方にも、今、一番のお勧めがこの国です。

アジアのラストフロンテイアといわれていますが、いったいなにが?ついこの間まで軍事国家といわれ、ほとんど鎖国状態。というより私たちもその情報を知ろうともしていなかったのかもしれません。
随分と前から、この国は欧州の方々が子供連れでおとずれ、アジアの歴史を学び、国内にあるリゾート地で長期滞在を楽しんでいました。
日本は戦中から同盟国でありながら、この国の変化に鈍感だったかもしれません。

最貧国であるというイメージで、まだまだ訪問するのに勇気がいると思われている方が意外と多いことに驚かされます。

ヤンゴン空港におりたつと空港の設備、入国審査官の笑顔、女性も男性も身につけているロンジー(巻きスカート)といわれる民族服姿に、ここがミャンマー?と声を上げられる方が多くおいでです。

この国は豊かです。

豊富な地下資源、どこを掘っても天然ガスや宝石などが産出されるといわれます。
敬虔な仏教徒で、生まれ替わりを信じる国民はお墓を持つ習慣がありません。
そして、來世で苦労したくない、だれもみていなくても悪いことをすると仏さまがみているから、と誠実に生きる人々。仏教の教えからくる相互扶助の精神からか、本当に貧しくて食事にもことかく人は、お寺へいけば助けてもらえる。こどもは寺子屋で学び、お寺で僧侶としての修行もします。
ですから,ミャンマーでは物乞いをほとんど見かけません。
成人しても、なにか深く考えたい時期にあたると当たり前の様に出家します。
数週間だったり、数年だったり、そしてまた現実の社会へもどる。なんども出家することが可能なのだそうです。
そういった精神は、どこか、忘れてしまった日本の古き良き時代と人々の繋がりをおもいおこさせてくれます。

中国とインドの間に位置し、人口5600万人のこの国は、135もの民族が共にくらす多民族国家です。

中国・インドという巨大な2大消費市場と地続きであり、タイ・ラオスにも隣接。今後の発展の可能性を秘めています。今、世界から注目され各国要人が次々と訪問されているのも、その未知数の魅力ゆえでしょう。
実際、ミャンマーをおとずれるとさまざまなビジネスヒントがございます。
そして、もの凄い勢いで国が動いています、このスピードに適応して行けるのは、中小企業や、新たに事業をアジアで興したいと言う夢をもつ若者や第2創業者にチャンスがあると思います。

観光面では世界遺産級の遺跡が各地に点在しています。

ユネスコの方から国に打診があった遺跡などもあり、おそらくこの数年で、ミャンマーの世界遺産として大きな話題となり、世界中から注目されることでしょう。
そうなると・・人々の暮らしは大きく変わることでしょう。
豊かになることは悪いことではありませんが、豊かになることによって、いまのミャンマーの素朴さ、人々のやさしさ、少数民族のくらしなど大きく変わってくることでしょう。

だからこそ、
今のミャンマーを
ぜひご覧いただきたい
と思います。

ケンタッキーもマクドナルドもコンビニもありません。
夜中に外灯もともっていない夜道を女性がひとりで歩いていても安全。
日本からの中古の輸入車が多く、バスもほとんど日本車で、○○自動車、△△観光、☆☆工務店などといった日本語が書かれたバスや車が、塗装を直しもせずに走っています。
現在、法律改正により、大型バスの右ハンドルの輸入が禁止になりましたので、日本車のバスも減っていくことでしょう。ミャンマーの景色も変わっていきます。

135もの民族が共に暮らす国ですから、地方の少数民族の独特な生活習慣、暮らしぶりを訪ねてみるのもいまだからこその体験となるでしょう。
一度訪ねると、もう一度行きたいと思う微笑みの国、ミャンマー、いまだからこそお訪ねください。

ミャンマー駐在員 小宮山 剛