2000年ほど仏教の歴史を持つミャンマーではバガン遺跡以外にもミャウウー遺跡も有名です。全体的な雰囲気はバガン遺跡群と違い、黒っぽい石造りが特徴です。ヤンゴンから飛行機ではヤカイン州の州都シットェに一時間位で着きます。シットェから船でミャウウーへの船旅は約4時間位です。ミャウウーは ヤカイン民族の最後の都です。1430年にラカイン民族の王であるミンソーモン王によって建てられました。ミャウウーという名前は多くのアイデアが真っ先に成功するという意味をし、山脈下のレーミョ川とカラダン川が交じりあう流域に位置しています。16世紀、17世紀頃ミャウウーにラカイン文化が栄えました。古代都の遺跡にある数多くの池、石造りのパゴダや、寺院などが観賞出来ます。大昔からの仏塔と寺院は魅力のある遺跡としてバガンの遺跡と同様に知られています。魅力ある遺跡のパゴタは1535年にミンビン王が建立したシッタウンパゴダで、8万体の仏像があります。その他、トッカンテンパゴダ、セッキャマンアウンパゴダ、ヤダナマンアウンパガダ、ヂナマンアウンパゴダなどが有名です。
ベルの形をした大ストゥーパを小さな33個のストゥーパが囲む外観、インドネシアのボロブドゥール遺跡を連想させるこの寺院は、1535年ミンブン王によって建立されました。その名は八万仏寺を意味し、8万個の仏像と、それと同じ数の遺物が納められており、回廊内部は実際に金色の仏像がたくさん配置されています。大きな石を船で運んで造られた境内は5つの回廊からなり、座仏のレリーフ、仏陀の前世を描いたレリーフなどを見る事が出来ます。高さは約26メートルあります。
シッタウン寺院の西北にあります。1571年にミンパラウン王が建立しました。内部を巡る回廊には146体の仏像が安置され、昔は得度式が行われた場所でした。ミャウウーの有名なパゴダの一つです。パゴダの建築形態によるとストゥーパはテラスによってドームの形になっています。東側と南側に階段があります。
15世紀に建てられたミンブン王の王宮は、黄金や宝石で飾られた木造の建物だったと言われています。はるか昔に火事で消失してしまいましたが、現在でも壊れた城壁が残っています。老古学博物館にはブロンズの小さなストゥーパや仏像のほか、シヴァ神像や石に星座、アラビア文字で書かれた碑文などが展示され、この地で豊かな文化があった事実を伝えています。
1591年、ミンパラウン王によって建立されました。スリランカから持ち込まれたという仏典を保存する書庫として使われ、昔はこのような建造物がいくつもありましたが、現在はこれしか残っていません。
9万体の仏像が安置されたのでコータウンパゴダと呼ばれています。シッタウンパゴダ「8万体の仏像が安置されたパゴダ」を建立したミンビン王の息子であるミンタイッカ王が建てました。ミャウウーで一番大きいパゴダです。他のパゴダと違って砂石だけではなく煉瓦も使われています。
1521年にミンララージャ王が建てました。スリランカから持ってきた仏歯が安置されています。シッタウン寺院の近くの小高い丘の上にあります。八角形の砂岩で造られており、中まで入ってお参りすることが出来ます。中ではコンクリートの回廊が2つあります。東側にはパゴダに礼拝する場所があります。北南西側へ回っている煉瓦壁の上に小さいパゴダ15体が置かれています。小さな窓穴が造られ明かりと空気がよく入ります。パゴダの一番中の大きい柱が天井を支えています。石の上に文字や綺麗な模様などを刻んであるのが見学出来ます。
このパゴダは、チャイトーという町のチャイティーヨー山の頂上にある岩壁に乗せています。ヤンゴンから184キロ離れている所にあるパゴダです。高さは7メートルほどあり、黄金の巨岩パゴダで、「ゴールデンロック」とも呼ばれています。
この岩が不思議なのは、岩壁から岩が半分はみ出しているのに、過去の地震でも落ちず、参拝者が数人で押して見ても揺れるだけで落ちないためです。その為、パゴダに納められている釈尊の整髪が落ちないようにバランスを取っているとミャンマー人達は信じています。このパゴダまで女性達は入れません。ヤンゴンから行くと4時間ぐらいかかります。山麓の村キンポン・サカンから山頂へ10キロの山道を歩くか、あるいは、キンポン・サカンのゲートからトラックに乗って(所要約30~45分)ヤテタウンへ、ヤテタウンからパゴダの広場まで歩いて(所要約60分)上れます。
ヤカイン州の州都です。ヤンゴンから飛行機で一時間ぐらいです。色鮮やかなロンジーを巻いて歩く女性たちの姿は、ヤカイン州独特の光景です。クラゲやカニ、海老などの海産物はマレーシアや台湾、中国へ輸出されています。