2010年3月31日~4月2日
●34万本の桜をご存じですか?
韓国第2の都市釜山。この釜山から西へ約50キロ。ここに鎮海(チネ)市はあります。
日本海軍の軍港都市として栄えたこの街では、毎年4月上旬から中旬にかけて、桜祭りと軍港祭りが開催されます。
期間中、200万人が訪れるこの軍都のまちは、人口わずか16万人ほどです。
ところがこの街にはなんと人口の約2倍の桜の木があります。
●1日目 アニョハセヨ
セントレア空港集合
お客さまの車が高速道路上でパンクされるというトラブルのご報告もあり、ひやっとしましたが、無事時間通りにご集合。
トラベルの語源はトラブルと笑いながら言葉を交わしました。(間に合ったから笑えますが・・・!!)
ジャンボジェット機にてソウル仁川空港へ。
春休みですからもちろん満席。
アジアを代表するハブ空港仁川は、その昔、ソウルの外港として知られていましたが、今は空の港として知られています。
昨年は仁川世界博が開催されたり、空港以外でも知られるようになりました。
日露戦争のお話でご存知の方も多いかと思います。
仁川空港からソウル市内までは約55キロ。市内にてプルコギのご昼食。
食後、ソウル市内を観光します。 まずは清渓川(チョンゲチョン)へ。
李明博大統領がソウル市長時代に、高速道路を解体し、河川を復活させた有名な川です。
ちなみにソウルの中心地をながれるこの川の復活で、夏の周辺の気温が3度さがったとか、
またまた余談ですが最近、日本大阪・道頓堀もきれいに整備され、今では遊覧船も運航してます。
(そこが大阪らしいです)
その後、 世界遺産『昌徳宮』、青瓦台などをご覧いただき、ソウル駅へ。
1日70便のKTX(韓国高速鉄道)の起点となるソウル駅。
近年整備されましたが、一番の特徴は、日本と違い改札口がありません。
全席指定席ですので、キセルが発覚した場合、罰金はなんと通常料金の30倍。キセルがあるはずもありませんね。
KTXはフランスの新幹線です。車両幅は在来線と同じです。ちなみに日本の新幹線とは車幅が異なります。
車両内はすこし狭い感じがし、スピードのアップダウンを激しく感じますが揺れは少ないように思います。
車両のスピードモニターでは、298キロまで確認できました。あまりスピード感を感じないのは安定しているからなのでしょう。
ただ、日本の新幹線のように座席が回転しないのが難です。
なにしろ、車両の半分が進行方向を向いているのに対し、もう半分は進行方向の反対側を向いています。
お見合いみたいですね。 この高速鉄道は、更に工事をすすめており、現在慶州の近くに駅を建設中です。
10月頃には完成予定で、完成するとソウル釜山間を約2時間で結びます。
今回はソウルから東大邸(トンテグ)駅までの1時間45分。到着時間も6分くらい遅れてましたが、
ソウルまでの通勤圏内として、通勤客がとても多いところです。
大邸市は2011年に世界陸上が開催されるところです。
やはり織田裕二が来るのでしょうか(満点大笑)
東大邸駅よりさらに南へ約70キロバスで進みますと、韓国の奈良、慶州に到着致します。
紀元前1世紀~10世紀頃、新羅王朝の都がここ慶州に置かれていました。
世界遺産仏国寺を始め、韓国の歴史を語るには欠かせない場所です。遅い夕食を済ませてからホテルへ。
普門湖のほとりのホテルは、朝モヤがとても神秘的なところです。
時期としましては、春の桜・秋の紅葉の時期が最も賑わいを見せる街です。
●2日目 アジュ マシソヨ(とてもおいしい)
朝から残念ながら雨模様・・しかし慶州に来たからにはまずは仏国寺。
751年、宰相(日本で言う内閣総理大臣)の金大城が父母の為に建立したと言われています。
遠足でしょうか?地元の小学生がたくさん訪問しておりました。
慶州では毎年4月の第1土曜日に桜マラソンが開催されます。(日本平桜マラソンと同時期)
碁盤の目のような街並みに、全ての道路と言っていいほど、桜並木の道になってます。
慶州で有名なパン屋さんにちょっと寄り道。
でも昼食は慶州名物のビビンバをお召し上がりいただきました。
他の日本人観光客もこの雨と気候には泣かされていたようで、お弁当を広げて花見を予定していたお客様が多勢、
私たちの横でお弁当を食べている姿には、同じように残念な気持ちになりました。
いよいよ慶州からおよそ130キロ離れました、鎮海市へ。
このあたりから雨が強くなってきました。この時期、期間限定で入る事がゆるされる海軍軍事施設です。
通年は露天が立ち並び、おまつりのような人だかりですが、
残念な事にちょうど韓国海軍の船の事故により、イベントは自粛。桜も3分咲きほどでしょうか。
施設の中の小さな桟橋に停留しているのは、
その昔豊臣秀吉が水軍を率いて侵略してきたのを討ち破ったという亀甲船でした。
軍事施設内は写真撮影が禁止ですが、鎮海の街なみで映画・TVの撮影スポットになっている場所を雨の中記念撮影。
「いやースムーズに見学することができてよかった」というお客様の言葉。
確かにわずか10日間に200万人も訪れるとなると・・・。
地元の方はちょっと出かけるにもとても大変のようです。
鎮海から釜山までは通常1時間。途中、事故渋滞などもありましたが、韓国第2の都市釜山へ。
釜山は静岡県の人口とほぼ同じ約380万人が暮らします大都市です。
日本で言いますと神戸の街に似てますでしょうか?アジアを代表する港町です。
毎年行われる国際映画祭や釜山大花火大会なども有名です。
誰からともなく『釜山港に帰れ』を思わず口ずさみたくなります。
国際市場(ソウルで言う南大門市場、日本で言うアメ横)を雨の中散策。
韓国に来て思うことは、お店の商品の回転が日本に比べて早いと思われます。
釜山でのお泊まりは、5つ星ホテル、釜山ロッテホテルです。
「やっぱりロッテはいいなぁ~」というリピーターのお客様からのひとこと。
現在107F建ての新しいロッテホテルを港側に建設中です。
完成すると釜山の町の風景もまた変わってくることでしょう。
お部屋の広さ、ロビー周り、アメニティの充実、スタッフの対応、ホテル設備・・・・・etcお客様も大満足のご様子です。
夕食はホテル近くで韓定食をお召し上がりいただきました。
当社でもお勧めのお店。量も味も思った通りの高評価を頂きました。
この3日間で“マッコリ”(韓国のどぶろく)のファンになった方、“チャミソル”(韓国焼酎)のファンになった方、
もともとキムチの好きな方が本場キムチにさらに感激。
そんな味覚のするどいお客様にも好評いただいた韓定食でした。
ここの桜は7分咲き、やはり釜山の方が慶州・鎮海よりも暖かいです。
ホテルの周りには、屋台が並び、雨が降っていましたが地元の方で賑わいをみせてました。
●3日目 カムサハムニダ
いよいよ最終日、待ちに待った快晴。
朝食はホテル近くのあわびのお粥やさん。
昨今ではいろいろな旅行社が朝食は“お粥のメニュー”を導入していますが、
当社では以前から地元のおかゆやさんにご案内し、お客様に好評を得ております。
特に3日目ともなりますと、胃が疲れたり日本食が恋しくなったりするものなので・・・。
もちろんお客様の評価も上々でした。 釜山の食の台所、『ジャガルチ市場』へ。
お天気も良く絶好の散策日和。沖縄の牧志公設市場を大きくしたようなこの市場では、
水槽でおよぐお魚をその場で調理して召し上がっていただく事もできます。
この日はちょっぴりお刺身もいただきました。最後は空港近くの食料品店へ。
最後までやはりお客様はお土産が心配のようです。
釜山の金海(キネ)国際空港は2年前に新しくなったばかりで、とてもきれいな空港です。
上海浦東の空港に似ています。小さいですが、その分わかりやすいと思います。
ソウルにくらべ、日本との便数がもうすこし増えるとコースが組みやすいのだけどなあ。釜山の町の良さを、
私たちももっと発信していかないと思います。
さて、帰りももちろん満席。座席番号に“I”が無いのは何故か?なぁ~んてうんちく語りながら、釜山を後にしました。
この時期に韓国で桜がさいていないなんて、信じられない異常気象ですが、
満開のお花は皆様のお顔に咲いていました。
また来年みなさまと一緒に満開の桜見物にまいりましょう。