2013年10月11日~13日
あの日から2年と半年余り… あの東北の地はどうなったのだろうか? いざ東北へ 東北応援団2013です。
10月11日(金曜日)
夕刻からようやく涼しさを感じられるようになった静岡市を19時にバスは出発。
途中、日付を跨ぎながらおよそ700km!運転手さんご苦労様でした。
10月12日(土曜日)
岩手県遠野市にあるボランティアグループ「遠野まごころネット」に到着です。
あの日からボランティアを続け、岩手県の人達に明るさを届けている団体です。
受付を済ませ、恒例のラジオ体操です。
全国共通のラジオ体操、ここでは「岩手弁」の号令です。
「いつ、ぬー、さん、すー」耳慣れない言葉ですが、すんなりと受け入れられます。
どこかしら愛嬌があり、自然と笑みが…、イイね!
CD化されていました。もちろん購入です。
これが地域貢献に繋がれば、イイね!
今回のボランティア先は、大槌町です。
遠野からおよそ2時間。
遠野から途中、釜石市までは山間部なので、震災の被害はそれほど見受けられませんでした。
ところが、釜石市の沿岸部では、いまだに瓦礫と化したあの光景が目に入ってきました。
「まだ…」 多少、がれきは片づけられてはいるものの、家屋の基礎部分だけを残して、他には…
「あの時のまま…なのか?」 同じ日本で生活しているのに、この差は…
被災した方々の苦悩はいったいどれほどなのか想像もできません。
今日のボランティア内容は、
大槌町の仮設住宅に住む方々が気軽に寄れるような、
集会所的な施設「はーぶの郷」周辺の作業です。
まずは、来春に花が咲くように、川べりに菜の花の種を蒔きました。
次は、バジルの葉の収穫作業です。手摘みした葉を水洗いして、塩漬けにするそうです。
午後は、遠野まごころネットさんの計らいで、被災地の見学です。
津波で大型船が屋根に乗り上げた民宿がそのまま残っていました。
船は解体されたそうですが、震災の記録として後世に残すため、保存活動が展開されています。
全国から寄付金を募っているそうです。
大槌町役場、ここでも町長を含め、多くの職員さんが犠牲になったそうです。
この役場も震災の記憶を風化させないため、一部を保存するそうです。
壊滅的な被害を受けた大槌町。
私達は何ができるのだろうか?
元の生活に戻れるのだろうか?
被災した方々が元の生活に戻れるまで、支援は続けていかないと。
震災を忘れてはいけない。 復興とはなんだろうか?
「世界文化遺産・平泉」
平泉を訪れるのはおよそ30年ぶり。
初冬に訪れた平泉は小雪が舞う中、静かに時を刻んでいた。
仏国浄土を作り上げようとした奥州藤原氏の思いがそこにはあった。
10月13日(日曜日)
世界文化遺産に富士山が登録され、観光客が大挙して押し寄せてきた今夏。
登録の先輩、平泉はどうなっているのだろう?
そんな、興味半分で訪れました。
新鉛温泉「愛隣館」から約50分、平泉中尊寺へ到着です。
観光ガイドさんの案内で境内へ
30年前は下から「月見坂」を登った記憶が…
今回は以前にはなかった宝物館「讃衡蔵」の横から入場です。
多くの観光客が訪れていましたが、ガイドさんによると
震災以降激減だそうです。特に修学旅行が…。 風評被害ですね。
金色堂は依然と変わらぬ美しさと威厳をもって迎え入れてくれました。
これからも、中尊寺を愛する人達の努力で守ってもらいたいです。
境内は俗化されることもなく、以前のままのようでした。
昔からの景観や環境がこれからも守られて行くことを期待したいです。
時間の制約があるため、少しの観光でしたが、
訪れることが復興の足掛かりになれば…
次の訪問地「厳美渓」へ向かいます。
中尊寺周辺の道路、大渋滞です。
世界遺産登録により、地元の方々の生活はどうなったのでしょうか?
とても気になります。
「空飛ぶだんご」で有名な厳美渓。
注文の行列…
みなさん景観楽しんでいますか?
ここはあの伊達政宗が「松島と厳美がわが領地の二大景勝地なり」と自慢したそうです。
雄大な自然美をじっくりと味わってほしいです。
国内の観光地に渋滞はつきもの!とは言われても、簡単には受け入れられません。
生活道路はどうなっているのでしょうか?
騒音問題は?
環境に与える影響は?
「世界文化遺産」
富士山もこれからが大変です。