1月24日【大淵笹葉観光ツアーガイド養成講座】第4回を開催いたしました。
4回目は、バスに乗って『富士山学』の実地研修。講師は、静岡産業大学 特任教授:谷 和実氏です。
谷教授より、世界遺産登録:信仰と芸術、富士山の形成と山体講座、富士山が与えてくれる恵み、災害など
さまざまな角度から「富士山」についてお話していただきました。
まずは、富士山の「水」の恵みを学ぶために静岡県水産試験場 富士養鱒場へ
一般公開されていない試験研究エリアまで特別にご案内いただき、まさに富士山が「水がめ」といわれる所以を体感。富士養鱒場は、富士山の豊富な水(湧水群)を利用し、静岡県でもニジマス養殖を産業化するため国内で3番目の県営養鱒場として、昭和8年に開設されたとのこと。ニジマスの生産量は、静岡県はなんと全国で1位(H26)!あらためて富士山の「恵み」がもたらす、さまざまな恩恵に気づかされる受講者たちでした。
途中、富士山の「大沢崩れ」をバス車内から眺めながら、大沢崩れの拡大・崩壊量の変化はじめ災害のお話なども伺いました。富士山はたくさんの「恵み」を私たちに与えてくれていますが、災害をもたらす日本有数の活火山であることも忘れてはならないといったことをあらためて認識したのでした。
その後、世界文化遺産の「構成資産」の富士山本宮浅間大社、山宮浅間神社、村山浅間神社を訪れました。
最後は、富士山にまつわる伝説、 「かぐや姫物語」をご紹介!
富士市の比奈にある「竹採公園」を訪れ、実地研修は終了です。
全国には、竹取(かぐや姫)にまつわる伝説、物語がたくさんあるようですが、ここ富士山の南麓では
「成長したかぐや姫がもどった場所(姿を消した場所)は、月ではなく富士山であった。」
というお話が古くから語りつがれています。みなさんご存知でしたか?
今回の「富士山学」実地研修を通じ、「富士山」と共にどう生きていくか・・どう未来に受け継いでいくか・・
「富士山」が世界文化遺産に登録されたその背景を受講者はあらためて肌で感じとっていたようです。
みなさん、ガイドの「引き出し」がさらに増えましたね。お疲れ様でした~!
by スタッフ かぐや ひめこ